栄養ドリンクによる疲労感の軽減
皆さん、何となくだるい時ってありませんか。
私はそういう時、栄養ドリンクを飲んで乗り切ります。
でもなんで栄養ドリンクを飲むと疲労感が軽減されるのでしょう。
ビタミンB1??
そうです。ビタミンB1にヒントが隠されています。
今回は、ビタミンB1とエネルギーの関係に着目しましょう。
TCA回路は生体のエンジン?!
高校生物ではクエン酸回路と呼ぶことが多いのでしょうか。今回はTCA回路と呼びますね。
TCA回路とは全ての細胞が持っている、エネルギーを産生する機構です。
TCA回路の概要
字が綺麗に書けなくて申し訳ないです💦
細かい物質名などはどうでも良いです。
大事であるのは、TCA回路が回ると、NADH、FADH2、GTPといった、生体のエネルギー源となる物質が産生されることです。
そして、TCA回路を回す原動力はアセチルCoAです。
車で例えると、TCA回路はエンジン、アセチルCoAはガソリンみたいなものです。エンジンが回ると車を動かすためのエネルギーが生まれますよね。しかしエンジンはガソリンが無いと動きません。それと同じです。
ビタミンB1とTCA回路
食品では、豚肉や豆類、牛乳、緑黄色野菜、ウナギなどに多く含まれています。
関係ないですが、私が高校生のときの部活集会で、何度も「豚肉を食べましょう」と言われたのはこのためでしょうか。🐖🐖🐖
では、このビタミンB1はどのようにしてエネルギー産生と関わっているのでしょうか。
先ほどの図でピルビン酸からTCA回路の基質であるアセチルCoAが産生されていました。
この反応はピルビン酸デヒドロゲナーゼという物質によって引き起こされます。
そして、このピルビン酸デヒドロゲナーゼの働きはビタミンB1が補助しています。
ビタミンB1はサポートと書きましたが、必要不可欠なサポートです。ビタミンB1が無ければピルビン酸デヒドロゲナーゼは働きません。
つまり、
ビタミンB1が不足
⇒ピルビン酸デヒドロゲナーゼが不活化
⇒アセチルCoAが産生されない
⇒TCA回路が回らない
⇒エネルギー産生低下
⇒疲労感
といった流れになるわけですね。
なので、逆にビタミンB1を補給することにより、エネルギーが産生され疲労感はとれるということです。
ちなみに、栄養ドリンクにはビタミンB1より体内への吸収が優れる、ビタミンB1誘導体(フルスルチアミン塩酸塩)が含まれています。
以上が今回の内容です。いかがでしたか?
疲れ気味のときに栄養ドリンクを飲むことは非常に理にかなっていることなんです。
しかし、ビタミンB1の過剰な摂取は副作用を引き起こすこともあるので、飲みすぎには注意して下さいね。
それでは、栄養ドリンク飲んで Have a nice day!!