泣く牛と獣医さん
屠殺前の牛が泣いている画像
みなさんは見たことありますか。
SNSなどでちょっとした話題になりましたよね。
確かにあの画像を見れば多少なりとも心が痛むでしょう。
散々牛を解剖してきた私もやっぱり思うところはあります。
あの画像を見て、肉食べることを辞めようと思うのは別にどうだっていいんです。
食べるものは自分で選べば良いと思うし、他人に強制されるような事でもありません。
ブログやSNSなどで菜食主義の主張、もしくはそれを批判することについても全く否定しません。よく聞く、言論の自由ってやつですね。
それらの主張に耳を貸すか貸さないかは自分次第だと思っています。
食べるということ
どこで入手したか知らないですけど、食肉処理場の画像を用いると、まるでそこの従業員が悪魔のように見えてしまいます。
もちろん、直接に従業者を批判するようなことをしているものは無いと信じたいですが、誤解を招く可能性があるようなものはやはり気になるところではあります。
食肉処理場には獣医師を含め、畜産関係の様々な人たちが従事しています。その方達は、我々国民が安全にお肉を食べられるように日々懸命にお仕事をされています。
あの画像に載っている方たちは、生き物の根源である、「食べる」ことを安全に我々に向けて提供してくれている立派な方たちです。
そして、食肉処理場からはペットフードの原料であるポークミールやチキンミールが生産されています。
あなたの家族の一員である、わんちゃんねこちゃんも他の命を頂いて生きております。
動物の福祉とは
今では、動物福祉という概念も浸透しており、獣医学のプログラムにも獣医倫理や動物福祉学といった学問が設定されています。
たしかに我々人間には何が動物の福祉であるかを完全に理解することは出来ません。しかし、理解しようとする努力も怠ってはいません。
これが動物を殺していいという理屈にはならないと思いますが、かと言ってむやみやたらに殺しているわけでもありません。
故にこの記事を見られた皆さんには食肉処理場に関して、正しい認識を持っていてもらいたいと強く願います。
今日も命に感謝して、
いただきます。
気分を害された方がおられるなら、申し訳ありません。
ご意見等あれば、コメント欄やTwitterにお願い致します。